双日株式会社は、農業ベンチャーの株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(FAM社)の発行済み株式14.7%を取得し、資本・業務提携契約を行った。
FAM社は、農業生産における安全管理の主要な国際的認証規格であるGLOBAL G.A.P.(グローバルGAP)に適合した農産物の生産情報管理システムの開発、ファームレコーズ(Farm Records)の開発・運営、農業生産者に対するグローバルGAP認証取得コンサルティング、農産物の販売などを手掛けている。
近年、食品の安全確保の重要性がますます高まる中、国内外の農産物の流通において、サプライヤーによるグローバルGAP等の認証取得が取引条件として求められつつあります。グローバルGAPは世界120ヵ国以上で適用されており、16万軒以上の生産者が取得していますが、日本では未だ約280軒に留まっています。
FAM社は2012年の設立以来、グローバルGAPの取得・維持、効率的な農業経営を実現する農業生産情報管理システムを開発・運営しながら同認証規格の普及に貢献し、全国でフランチャイズ展開を進めています。
今後は、日本の農産物の安全管理レベルを世界基準にも適応させていくとともに、農業生産者に対し、双日のネットワークを通じた効率的・効果的な農資機材の調達、海外展開等を支援していく。
TPPの大筋合意、和食のグローバル化等、国内農業を取り巻く環境が著しく変化している中、日本政府は農産品の輸出額1兆円の早期達成を目標としています。
また、農産物・食品流通事故が多発している中、食品の安心・安全への関心、トレーサビリティーの重要性も増しており、国内農業生産者・企業のグローバルGAP取得ニーズは高まりつつあります。双日はFAM社との提携を通じて、日本農業のグローバル対応を通じた活性化と地方創生に貢献していく、という。
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