福井県の高浜町にて進めている「次世代大規模園芸施設」の一部であるトマトの太陽光利用型植物工場が完成し、今年の1月より本格的な出荷がスタートした。施設名はファーム&ファクトリー若狭。
施設の運営企業は農事組合法人・和郷園(千葉県香取市)が出資して設立した福井和郷。
今回、完成した植物工場は約3.6haの施設規模で、高糖度のフルーツトマト(フルティカ)を年間300トン生産し、4億円の売上を目指す。設備投資額は15億円程で、7割の約12億円は国と福井県、高浜町が補助している。
「次世代大規模園芸施設」全体の完成は平成28年度中を予定しており、総事業費は約42億円を見込んでいる。福井和郷が約3割、国の補助金や町の予算で約7割を負担する。H28年度中には、完全人工光型植物工場によるレタス・ベビーリーフの生産施設、加工工場の建設を予定している。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現