キノコの栽培を手掛ける農業法人ミスズライフ(長野県飯綱町)は9月6日、石川県穴水町に工場や農場を設けると発表した。2014年9月以降、ブナシメジやベビーリーフの生産を始める。総投資額は約10億円。同社は長野、新潟、長崎の各県に計6工場を持つ。中京・関西地区への供給を考慮した結果、両地区に配送しやすい石川県内での生産を決めた。
石川県穴水町で約3万6000平方メートルの土地を確保し、ブナシメジの工場とベビーリーフを栽培する農場を設ける。ブナシメジは1日3トン、ベビーリーフは同500キログラム生産する。新たに20〜30人を雇う計画である。
同社の小林社長は穴水町での生産を決めた理由について「(中京などへの)配送の便利さと、まとまった農地がある点が決め手になった」と話した。新工場から中京や関西に供給することで、長野や新潟の拠点から首都圏に出す量をこれまでよりも増やす考え。
ミスズライフの年間売上高は約26億円。ブナシメジやベビーリーフを生産して全国のスーパーへ販売しているほか、レストラン経営も手掛けている。穴水町では農場近くに直売所を設けるほか、金沢市内でレストランを開くことも検討している。(参考:日本経済新聞より)