映画館運営や外食事業などを手がけるフューレックが運営する、福山市内のイタリアンレストランに店舗併設型の植物工場が導入された。納入企業は、公共交通運営が主力事業、かつ、大型~小型の植物工場メーカーの両備ホールディングス。
両備ホールディングスでは、やさい蔵という商品名にて、一般より初期投資工ストを抑えた栽培システムを提供している。
※ 本レストランは2015年時点で、既に閉店しております。
イタリアンレストラン「ダマンマ」に、『完全人工光型展示移動式植物工場ショーケース』を導入することが決定
名称:やさい蔵
場所:ダマンマ(福山市入船町3−1−25 天満屋ポートプラザ1F)
稼働:2011年3月25日(金)
概要
・完全無農薬によって栽培できるだけでなく、ウイルスも抑制でき消費者に「安心」「安全」な野菜を提供できる。
・トレーサビリティが容易なため「安心」「安全」を実感できる。
・飲食店内にて野菜蔵で作った穫れたての野菜を食材として提供する。
・抜群の新鮮さに加え、来客者にとっては生産過程が見える安心感もある。
・ずらりと並ぶレタスなどの緑色の葉物野菜を、ガラス越しに眺めながらの食事は異空間を味わえ、癒しの効果も期待できる。
納入企業である両備ホールディングスは、公共交通や両備ストア(リョービ・プラッツなど)等も運営しており、植物工場分野では、グループ企業である製造部門のソレックス社によるクリーンルーム技術等を生かした「やさい蔵」という商品を販売している。
また同社では、産業技術総合研究所と連携して、岡山市内の遊園地跡地に発電システムを設置し、植物工場が消費するエネルギーの一部を太陽光発電によって供給する実験施設(京山ソーラー・グリーン・パーク)を稼働させている。
上記の施設は、集光型太陽光発電システムのグリーンエネルギーと、植物工場の生産・研究施設が稼働している。
植物工場は、レタス換算で1日800株規模の施設となっており、将来的には「バジル、ルッコラ、イタリアンパセリ等の香草類」、「トマト、ナス、イチゴ等の果菜類」、さらには栄養価を強化した機能性野菜などを栽培していく予定だという。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現