NTTビジネスソリューションズ株式会社は、株式会社ウエルクリエイトとの連携により、有機資源をバイオ炭に再生し農地へ施用して土壌を改良するとともに、炭素貯留によりカーボンネガティブ(※1)をも実現する「地域食品資源循環ソリューション(バイオ炭化タイプ)」を2022年3月10日(木)より提供開始する。
※1 排出量を吸収量で相殺(カーボンニュートラル)するのではなく、排出量より吸収量を多くすること
1.背景
日本では一年間に食品廃棄物、農業廃棄物(農作物非食用部)、林地残材などの有機資源が約3,800万トン(※2)発生しており、その多くが焼却処分されることで大量のCO2が空気中に放出されています。
カーボンニュートラル実現に向けて、このようなさまざまな有機資源を焼却せずに資源循環させCO2排出量を削減することが非常に重要です。
そして、このような有機資源を循環させる手段の一つとしてバイオ炭が注目されています。
有機資源をバイオ炭化し農地撒布することで炭素を地中へ貯留させる仕組みは、CO2排出削減の簡易かつ効果的な方法であり、2020年9月30日に日本政府のJ-クレジット制度(※3)の方法論として認められています。
NTTビジネスソリューションズではウエルクリエイトと連携し、資源循環型社会の実現をめざして、食品残渣を有機堆肥に再生し活用する「地域食品資源循環ソリューション」を2019年4月より提供してまいりました。
そして、この度、脱炭素社会実現への高い要請を踏まえ、食品残渣のほか、農業廃棄物や林地残材、雑草、水草など幅広い地域有機資源をバイオ炭へ再生し、農地への炭素貯留によりカーボンネガティブを実現し、かつ、J-クレジットにより地域脱炭素目標の達成へも貢献する本ソリューションを新たに提供することといたしました。
※2 出展:農林水産省「バイオマス活用推進基本計画(平成28年9月)」
※3 温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現