環境⼤善株式会社は、JAオホーツクあばしりが管理運営する液体家畜排泄物処理プラントより原料を購⼊し、独⾃技術により加⼯することでオリジナル商品の「液体たい肥 ⼟いきかえる」を製造販売する。
オホーツク網⾛農業協同組合(「JA オホーツクあばしり」)と環境⼤善株式会社は、液体家畜排泄物の処理及び有効活⽤について、「みどりの⾷料システム戦略」を達成していく事を⽬的とした包括的な業務提携を⾏う為、協議を開始した。
数年前より環境⼤善株式会社は、JAオホーツクあばしりが管理運営する液体家畜排泄物処理プラントより原料を購⼊し、独⾃技術により加⼯することでオリジナル商品の「液体たい肥 ⼟いきかえる」(以下「⼟いきかえる」と記載)を製造・販売しております。
環境⼤善は⾃社の研究所「⼟、⽔、空気研究所」を持ち、国⽴⼤学法⼈北⾒⼯業⼤学と連携し「環境⼤善共同研究講座」を北⾒⼯業⼤学内に開設しております。これまでの研究成果により、有機肥料では難しい品質の安定化をはかることに成功しております。
この品質の安定化は特に海外市場での評価が⾼く、輸出数量も2018年度は40トン程度であったものが2021年度は120トンと約3倍に増加しており、2022年度も増加傾向にあります。
JA オホーツクあばしりとの提携により、新たなイノベーションの創出だけではなく原料の安定供給も可能となり、急増する海外ニーズへの対応も可能となります。
環境⼤善が製造する「⼟いきかえる」には、植物生長促進効果が含まれており肥料との相乗効果が出る事も判明しております。また、この資材は⼟壌中にあるリンを植物が吸収しやすくなる「りん循環活性」(※1)を向上させる効果や、⼟壌が持つ窒素有機物を硝酸態窒素に変換する⼒に優れており、肥料価格が⾼騰している現在、特に注⽬されております。
今後、お互いの知⾒を持ち合わせる事で、処理技術・製造技術を⾼度化させ、循環型農業の牽引を⾏っていきます。
当該取組では、未利⽤バイオマスとなる事が多い液体排泄物に付加価値をつける事でアップサイクルをし、またその製造に伴う運送や社会福祉法⼈への業務委託、オホーツク圏の⼤学との共同研究など地域社会での経済循環も得られます。
これらはサーキュラー・エコノミー(循環型経済)を成し遂げており、我が国として⾏っている「みどりの⾷料システム戦略」の具体的な取組にも合致しております。
※1 りん循環活性・窒素循環活性についてはこちらをご参照ください
https://sofixagri.com/sofix/
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