日本チェーンストア協会、8月の販売概況を発表。農産品が安値傾向

日本チェーンストア協会は、8月の販売概況を発表した。令和3年8月度は、緊急事態宣言、まん延防止重点措置の発令により、帰省などの行動自粛により内食化需要が続いた。食料品は農産品が相場の安値傾向などもあり苦戦したものの、他の部門が堅調に推移した。


■全体の概況
※会員企業数 56社 / 店舗数 11,850店
※総販売額 1兆1,255億円 (店舗調整前) 100.5% (店舗調整後) 99.9%


<部門別の概況>
・食料品   8,032億円  (店舗調整前)  103.3% 
・衣料品    453億円  (店舗調整前)   79.8% 
・住関品   2,165億円  (店舗調整前)   97.0% 
・サービス    28億円  (店舗調整前)  122.7% 
・その他    574億円  (店舗調整前)   95.8%

衣料品、住関品は天候不順などの影響もあり苦戦したことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はマイナスとなった。

日本チェーンストア協会、8月の販売概況を発表。農産品が安値傾向
■商品別の動き
●農産品
農産品は、白菜、長ネギ、ミニトマト、とうもろこし、もやし、きのこ類、カット野菜などはまずまずの動きだったが、じゃがいも、玉ねぎ、人参、レタス、きゅうり、なす、キャベツ、トマト、ピーマン、ブロッコリーなどは苦戦した。果物では、桃、梨、すいか、ぶどう、柑橘類、カットフルーツなどの動きは良かった。

●畜産品
畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉の動きは良かった。鶏卵、ハム・ソーセージもまずまずの動きだった。

●水産品
水産品は、刺身盛り合せ、刺身短冊、かつお、かんぱち、いか、サーモン、塩鮭、ちりめん、魚卵などはまずまずの動きだったが、まぐろ、あじ、さんま、たこ、うなぎ、切身、塩干物、貝類、海藻類などの動きは鈍かった。

●惣菜
惣菜は、温惣菜は、揚げ物、中華、焼き鳥などは好調だった。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに動きは良かった。弁当、寿司の動きも良かった。

●その他食品
その他食品は、ヨーグルト、冷凍食品、練製品、カレー・シチュー類、納豆、缶詰、レトルト、カップ麺、袋麺、パスタ、香辛料、おでんセット、菓子パン、和洋生菓子、スナック菓子、豆菓子、チョコレート、酒類の動きは良かったが、米、 飲料、乳製品、アイスクリーム、牛乳、食パン、乾麺、漬物・佃煮、シリアルなどの動きは鈍かった。