米国メーン大学、学生への人材育成や研究開発のため、1億円をかけて最新の植物工場施設を建設

 米国のメーン大学では、人材育成と実証研究を兼ねた太陽光利用型・植物工場プラントの建設が開始した。施設は、約222平方メートルで、総投資額は約1億円。環境制御が可能な2つの野菜栽培ルームの他、教室や事務室なども備えた施設となる。

米国メーン大学、学生への人材育成や研究開発のため、1億円をかけて最新の植物工場施設を建設
メーン大学より
植物工場プラントの設計デザインは、同州に拠点を置く、Dirigo Architectural Engineering社が担当。実際の建設工事は、PNM Construction社が請負う予定。エネルギー効率を最大にし、省力化を追求した形となっている。

栽培施設の天井部や壁には、2重構造のポリカーボネート製・光透過パネルを採用。植物の成長促進のため、LED光源による補光システムもある。各センサーにより、栽培室内を最適な環境に維持するため、ファンなどの換気システムなどが自動制御される形となっている。


施設内では、植物学や土壌化学、総合的病害虫管理などのコースをはじめとする、あらゆる研究テーマに対応できるように整備されており、学生は実際に、最新の研究データや植物を体感できる形となっている。

なお、施設建設にあたり、メーン州の経済開発ファンドやコミュニティー・ファンドによる補助をはじめ、多くの組織・企業からも支援を受けている、という。


[関連記事]
ネブラスカ大学、最先端の植物工場にて研究スピードを加速
米国ライス大学、学生が製作するエコ・ハウスに最適な植物工場づくり
セント・ジョゼフズ大学、植物工場や食品加工など新技術開発や起業家の育成支援へ
ニューヨークの州立大学、総事業費は6000万ドルのエネルギー消費量ゼロの植物工場を建設
ユタ大学、植物の外敵ストレスを化学センサーにて検知。植物との会話も将来的に可能?!