ニューヨークの州立大学、総事業費は6000万ドルのエネルギー消費量ゼロの植物工場を建設

 農業技術に特化したニューヨーク州の州立大学「SUNY コーブルスキル」では、大学が保有する土地をリースし、大型の太陽光利用型植物工場を建設する。3年後の本格稼働を目指し、最終的には100名以上の地元雇用を生み出す計画。

大学側は、プロジェクトを進めていくため、ニューヨーク市を拠点とするコンサルタント「Chobe Advisers」と契約を締結した。

同社が技術選定や進出企業の紹介を行い、全体的なプロジェクト管理を行い、3つの太陽光利用型植物工場を建設していく。既に州や政府関係者ともコンタクトしており、補助金の導入も検討している。

植物工場では、葉野菜やハーブ、トマトなどの野菜と、閉鎖型植物工場によるキノコ栽培も予定されている。

ニューヨークの州立大学、総事業費は6000万ドルのエネルギー消費量ゼロの植物工場を建設※ Chobe Advisers社は、エネルギー効率の高い農業施設と発電施設を併設した総合的なプロジェクト開発を提案している。

エネルギー消費量が実質ゼロの「ZEG (Net Zero Energy Greenhouse/ネットゼロ・グリーンハウス)

 建設する植物工場は、環境不可を軽減したエネルギー効率の良い生産システムとなる。再生可能エネルギーの利用や省エネ技術など、様々な”クリーン・エネルギー”の導入を行う。

植物工場を含めた総事業費は6000万ドル。太陽光や地熱、バイオマス発電も併設することで、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量が実質ゼロの「ZEG (Net Zero Energy Greenhouse/ネットゼロ・グリーンハウス)を目指す。


 プロジェクトは既に、ニューヨーク州のエネルギー資源開発局(The New York State Energy Research and Development Authority/NYSERDA)からの認可を受け、スタートしている。

3つの植物工場のうち1つの施設は、今年の3~4月頃には建設が開始し、約6か月にて施設が完成する予定。3年以内に、残りの施設も完成させ、合計の施設面積は2.7ヘクタールとなる。施設稼働後には、75~100名程度の雇用を予定しており、地元の平均賃金の150%増の給与を目標としている。

なお、雇用人数には、栽培施設内の作業員の他、梱包や流通ドライバーも含まれる。

その他、大学の学生たちに対しては、植物工場の栽培研究や実習ができる機会を提供し、インターンや卒業後の就職先の一つとしても支援していく、という。


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