株式会社NTTデータと株式会社神明ホールディングスは、国内の水稲栽培における農業生産者の効率的な栽培管理支援により、収穫量の増加と品質の安定化の実現を目的に「水稲ナビゲーションシステム(仮称)」の開発と実証を開始した。
水稲ナビゲーションシステムは、環境データやメッシュ気象予測データ等を入力することで、圃場(ほじょう)ごとの生育を予測し、予測結果に応じた時期に必要な農作業の通知を行います。生産者は、圃場ごとに効率的な実施計画を作成することが可能となり、適切な時期に必要な作業を実施することで収量と品質の安定化が可能となります。
NTTデータは、水稲ナビゲーションシステムの構築、実証環境の提供、神明ホールディングスは、実証圃場の提供、実証の実施を行い、両社で実証の分析を行います。
また、今後営農支援プラットフォーム「あい作(R)」で蓄積された営農データと連携しての利用や、他の営農支援ソリューション等とのAPI連携も想定しています。
【背景】
日本の農業は、担い手の減少・高齢化の進展により、農業経営体数は減少傾向にある一方で、大規模農家や集落営農組織などの法人経営体は年々増加しています。また、近年の気候変動により、農作物の生育は、作物それぞれの生育状況をきめ細かく把握しつつ、栽培管理を行わなければなりません。
そこでNTTデータは、生育予測アルゴリズムにメッシュ気象データを加えることで、より精緻な生育予測を圃場ごとに行い、生育予測結果に応じた時期に必要な農作業を通知する「水稲ナビゲーションシステム」を構築のために、実効的なスマート農業の実現を目指している神明ホールディングスと共同で本ソリューションの実証を2020年5月から行うこととしました。
【水稲ナビゲーションシステムについて】
「水稲ナビゲーションシステム」は、圃場ごとの生育を予測し、予測結果に応じた時期に必要な農作業の通知を行うシステムです。生育予測アルゴリズムとメッシュ気象予測データを活用し、水位センサーなどで取得する環境データや、高精度のメッシュ気象情報を入力することで、精度の高い生育予測を行い、予測結果に基づく栽培を支援します。
生産者は本システムを活用することで、圃場ごとの生育のばらつきに応じた作業適期での効率的な実施計画を作成することが可能となり、適切な時期に必要な作業を実施することで収量と品質の安定化が可能となります。
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