農業流通特化型SaaS「bando」を運営する株式会社kikitoriは、Coral Capitalを引き受け先とした総額5,000万円のシードラウンドの資金調達を実施した。
【bandoについて】 https://bando.in
bandoは、依然電話やFAXなどのアナログなコミュニケーションが中心の農業流通分野において、出荷者である生産者と流通事業者の間で行われる日々の取引業務を、スマホを使って効率化するサービスです。
生産者と流通事業者はbandoの活用により、日々の入出荷連絡や販売単価の通知、資材の受発注、納品書等の各種帳票書類の作成といった業務を、電話やFAX、手書きによる書類の作成といった従来のアナログな方法を使うことなく、スマホを使って一括で行うことができます。
また、流通事業者の基幹システムとのAPI連携により、bandoを通して出荷者から送られてくる入荷データを自動で基幹システムへ取り込むことが可能になります。
それにより、現在出荷者からの納品書をもとにすべて手作業で行われている膨大な入荷データの入力作業を省くことが可能です。基幹システムとの手軽で柔軟なシステム連携を通して、流通現場における様々な業務の効率化を実現します。
bandoは、農業分野でも利用者の多いLINEの活用とシンプルで使いやすいUI/UXにより、年配の生産者や流通事業者の方々でも簡単に利用することができます。
現在、神奈川県内を中心に7市場で導入されており、今後は全国の流通事業者へのサービスの導入を進めていきます。同時に、bando上でやりとりされる日々の出荷データや販売データを活用した最適な農産物の出荷・取引のサポートや流通事業者とバイヤー間の受発注業務を効率化するサービスの開発にも取り組んでいきます。
この度調達した資金は、「bando」のプロダクト開発と人材採用、マーケティング費用に充て、さらなるサービス拡充を目指します。bandoをより多くの農業流通事業者及び出荷者である生産者の方々に認知・ご活用いただき、流通現場のアップデートを通した効率化及び最適化に努めて参ります。
【引受先からのコメント】
■ Coral Capital代表兼マネージングパートナーJames Riney氏
農産物の流通は私たちの生活に欠かせない重要でかつ巨大な産業です。一方で、残念ながら非効率を改善するソフトウェアの恩恵はまだ享受しておらず、現場の従事者は俗人的な業務負担を抱えています。
一方で、この業界の多くの人々がスマートフォンを保有し始め、LINEなどのツールを使ったコミュニケーションに慣れ親しんでいます。
bandoは、そうしたLINEを窓口とすることで、生産及び流通現場に従事する人々がより簡単に、日々の業務を効率化できるような様々な機能を提供しています。 引き続き、kikitoriがサービスを拡大し、日本の農業のレベルを引き上げることを期待しています。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現