植物工場で使用する種子の種類や価格、保存方法などの注意点

今回は植物工場にて利用されている種子の種類(コート種子、一般の生種)や価格などを解説します。人工光型・植物工場にて生産されている野菜(生産量)のうち、85~90%以上は「リーフレタス」となり、そのほとんどが「コート種子」を利用しています。

植物工場のフリルレタス系(コート種子)は「2円~2.5円/1粒」、コーティング加工が行われていない「生種」(きだね)の場合は【 0.1円以下/1粒 】であり、10分の1以下の費用となります。

また、コート種子の場合は発芽に少し技術(コツ)が必要となりますが、しっかり対処することで、リーフレタス用では「95%」以上(ほぼ100%)が発芽します

植物工場で使用する種子の種類

植物工場(以下、全て完全人工光型の植物工場として話を進める)では、栽培する野菜・植物の品種に関わらず、主に「2種類」の種子が利用されています。

1つは、何も加工されていない、 そのままの種子=「生種」(きだね) 、そして、天然素材の粘土鉱物にて、種子をコーティングしている「コート種子の2種類です。

露地や施設栽培向けには、殺菌剤などの農薬を種子に塗布した「フィルムコート」など、様々なタイプの種子がありますが、植物工場では「コート種子」のみ利用されています。

以下の写真は、(右)が「赤軸ミズナ」の生種(きだね)で、何も加工されていない、そのままの種子です。一方、(左)は「コート種子」で、1粒が大きくなっております。

 植物工場で利用するコート種子は「リーフレタス」が多く、その他の作物(ハーブ類など)は、生種(きだね)のまま使用されています。 

植物工場で使用する種子の種類や価格、保存方法などの注意点

コート種子(コーティング種子, ペレット種子)

コート種子について、商品によっては「コーティング種子」「ペレット種子」などとも呼ばれていますが、基本的には同じものです。

植物工場では栽培室内が無菌に近い状態となるため、殺菌剤などの農薬を種子に塗布した「フィルムコート」などは不要となります。つまり、食味や収量は良かったが、病気に弱くて普及しなかった昔の品種も、植物工場では栽培できる、といったメリットもあります。

植物工場にて生産されている野菜のうち、 85~90%以上は「リーフレタス」 となります。特に、リーフレタスを量産しているような大規模施設では、1粒のコストは高いが、作業性という点で「コート種子」を選択しています。

コート種子の特徴と注意点

コート種子は、天然素材の粘土鉱物にて、種子をコーティングすることで、種子1粒のサイズが大きくなり、均一化できるのが特徴です。 1粒サイズが大きくなることで、播種(種付け)する際の作業性が飛躍的に向上します 

種子サイズが均一化することで、穴の開いた播種器(自動・手動)にて、大量の種子を同時に播種(種付け)することも可能です


コート種子(コーティング種子, ペレット種子)

  • 1粒が大きい・均一サイズで播種しやすい
  • 生種(きだね)より値段が高い
  • 栽培に少し技術が必要
  • 対応する播種器が多く、比較的 安価に入手できる
  • 植物工場では「リーフレタス」が主



植物工場の作業割合の中で、播種(種付け)は大きな割合を占めています。各社、半・完全自動化の播種装置や、手動で対応できる簡易的な播種器など、多くの商品が販売されておりますが、「生種」(きだね)にも対応している商品より、1粒が大きく取り扱いやすいコート種子用の播種器の方が、安価に入手することができます


多くの商品が市販されているが、以下の写真は「阪中緑化資材による手動播種器」。完全に人の手で播く際にもコート種子は、生種(きだね)よりも作業が行いやすい。

植物工場で使用する種子の種類や価格、保存方法などの注意点

コート種子に必要とされる栽培技術

コート種子を播種・発芽させる際には、生種(きだね)より少し技術が必要となります。しっかり対処することで、植物工場にて使用されているコート種子(リーフレタス用)では「95%」以上が発芽します。

① 種子や培地(スポンジなど)に、しっかり吸水させること

② その後、コート種子に「切れ目(クラック)」が入り発芽する

③ 切れ目(クラック)が入ると、種子は水没させないこと

④ 発芽次第、できる限り早い段階で(弱い)光を照射すること
コート種子は、しっかり吸水させないと「切れ目(クラック)」が発生しないため注意が必要です

種子や培地(スポンジなど)に吸水させ、高湿度条件下で管理すると、コート種子は通気性を確保するため、切れ目(クラック)が入り、最初は白色の芽が発芽してきます。


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