宇部エクシモ、農業用ハウス保温フィルム「サニーコート」「サニーコートソフト」を増販

 宇部エクシモ株式会社(社長:高橋俊充)は、農業用ハウス保温フィルム「サニーコート」、「サニーコートソフト」を増販する。「サニーコート」シリーズは、低密度ポリエチレン製の中空二重構造フィルムで、保温効果が高く、主に農業用ハウスの内張りとして使用されている。

宇部エクシモ、農業用ハウス保温フィルム「サニーコート」「サニーコートソフト」を増販
単層フィルムとの比較で10~20%の省エネ効果があり、また、単層フィルムを2枚使用する二重カーテンと比較した場合、「サニーコート」は1枚でも十分な保温効果を得られる。

さらに、二重構造のフィルムでありながら、80%以上の光線を透過し、その透過光の20%は散乱光線となるため、光線がハウス内に万遍なく拡がり、植物の生育にも良い効果が期待できる。

また、2016年7月に発売した「サニーコートソフト」は従来品の「サニーコート」に比べ、軽量、柔軟で作業性が良い。保温性能を維持しつつ、重量を従来品の約85%にまで軽量化し、コストダウンも図ったため、好評を博している。


近年、農業用施設園芸に使用する燃油価格が高騰傾向にあり、省エネ効果の高い資材はニーズが高まっている。特にハウスみかんの一大産地である佐賀県では「サニーコートソフト」の採用が急増している。

ハウスみかんは、秋から冬に収穫期を迎える露地栽培みかんと異なり、5~9月の収穫へ向け、外気温が下がる秋から冬にハウス内の気温を上げ開花時期をコントロールするが、他の作物と比べ設定温度が約30℃と高く、燃油代を節約できる断熱性の高い資材へのニーズが高い。

また、「サニーコート」シリーズは、気泡タイプの断熱フィルムに比べ、使用しない時期にはよりコンパクトに丸めて保管でき、着脱や運搬時の作業性も良く、何シーズンにもわたり繰返し使用できる耐久性も高く評価されている。

ハウスみかん以外の作物でも、トマト、キュウリなどの野菜、花き、果樹、きのこ等のハウス栽培、畜舎の保温などにも幅広く利用されている。宇部エクシモでは、2019年度の「サニーコート」シリーズの売上倍増を目指している。