株式会社ラクーンフィナンシャルが提供するBtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」が、体験農園や農業ビジネススクールなど農業関連サービスを手がける株式会社マイファームが運営する“卸売市場”アプリ「ラクーザ」に導入された。
■概要
「Paid」は、企業間取引における後払い決済で発生する、与信管理や請求書の発行、代金回収等の請求業務を全て代行するフィンテックサービスです。このたびマイファームが運営する新サービス「ラクーザ」の決済手段として導入されました。
「ラクーザ」は、スマートフォン専用のサービスで、作り手(生産者)と買い手(スーパーや八百屋などの小売店・卸・飲食店)が青果や肉などの取引(競り)ができるインターネット上の卸市場です。
既存の規格や出荷ロットにとらわれず、生産者自身が、飲食店・小売店等のバイヤーと直接の価格交渉を行うことができます。2019年3月にβ版の提供を開始した後、7月には正式版がリリースされ、2019年中に登録会員4,000人を目指して利用拡大を図っています。
■導入の背景
マイファームは「ラクーザ」を始めるにあたり、決済機能には卸販売の決済手段として主流である掛売り決済が必須であると考えていました。さらに少人数で効率よく運営を行うため、外部サービスの導入を検討していました。
「Paid」は、買い手が「Paid」を利用するタイミングで与信審査を行い限度額を設定しています。その限度額を上限に何度でも取引(購入)ができ、一ヶ月分の購入代金をまとめて後から支払う仕組みです。
「ラクーザ」のような農作物の卸販売の場合、同じ取引先と継続して取引を行うことが多いことから、審査方法や限度額の面で継続取引に向いている「Paid」が決済手段として採用されました。また、買い手となる飲食店や小売店に対する与信実績も、このたびの導入の決め手となりました。
「Paid」導入により、競り落としてから決済完了までスピーディに行えることで「ラクーザ」の利便性が高まると同時に、マイファームは未回収リスクや請求業務の手間を負うことなくサービス拡大が可能となります。
昨今、農業をはじめ一次産業の流通を取り巻く状況が大きく変化しているなかで、決済手段として「Paid」を導入するサービスが増えています。今後もネットを介した卸販売における決済ノウハウを活かし、一次産業流通のIT化や新規参入を支援していきます。
Paid(ペイド) https://paid.jp
BtoB取引において掛売り決済のニーズは高く、売上拡大には必須の決済手段です。しかし、与信管理や請求書の発行、代金回収等の請求業務にかかる手間やコスト、未回収が発生するリスクを考えると、掛売り決済の導入は簡単ではありません。
そこでBtoB後払い決済サービス「Paid」は、企業間取引における掛売り決済で発生する請求業務を全て代行し、未入金が発生した際も100%代金をお支払いしています。
「Paid」を導入することで売り手企業は請求業務や回収漏れの負担がなくなり、安全で迅速な掛売り取引を実現できます。買い手企業は月締めでの取引が可能となり、キャッシュフロー改善に貢献します。
「請求にかかっていた手間や時間が削減されて、本来の業務に集中できる」「未回収リスクがないので、新規顧客とも積極的な取引ができる」と評価され、現在3,400社以上の企業に導入されています。一般社団法人Fintech協会に加盟。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現