昭和電工株式会社の植物工場向けLED光源とアルミニウム製架台が、セキシン電機株式会社とソニービジネスソリューション株式会社が共同開発した天然芝生長促進用LED照明システムに採用された。
電気器具製造のセキシン電機株式会社は、2012年から日照が不足することにより発芽・育成時期が限られるというスポーツターフの欠点に着目し、年間を通して良好なピッチコンディションを保つことをめざして、サッカーJ1の鹿島アントラーズを運営する株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー、ソニービジネスソリューション株式会社、国立大学法人信州大学(谷口彬雄名誉教授、松村英生准教授)と共同で、LED照明装置による寒地型・暖地型(※)の芝育成に関する研究を進めてきました。<※生育適温が異なる芝のタイプを示す分類です>
今回採用された当社のLED光源は世界最高水準の発光効率をもち、植物の光合成に最適な深紅色(波長660nm)と、青色(波長450nm)の素子を搭載することで、芝の光合成を効率的に促進し、電力消費の抑制に貢献しています。
深紅色と青色の光量と時間は調整が可能で、様々な品種に合わせて照射条件を最適化できます。同じく採用された当社グループの軽量アルミニウム製架台は、芝への荷重負担軽減につながっています。
海外ではサッカースタジアム等の天然芝に対して、波長をコントロールした人工光による成長促進や天然芝を大量生産する植物工場施設もあるが、日本国内においては、こうした取り組みは非常に珍しい、といえるだろう。
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