三菱商事は4月29日、国際協力NGOオイスカが取り組むミャンマー中央乾燥地帯のマンダレー地域の農村における農業人材育成を支援するため、研修センターの増設または新設のための覚書に調印したと発表した。
オイスカは、1996年からミャンマーにおいて農業技術指導を通じた人材育成や農村開発支援活動等に取り組んでおり、オイスカが1997年に中央乾燥地帯に設立した研修センターでは、年間20名の農業の指導的人材を養成している。三菱商事は、研修センターの増設又は新設のための支援を行い、指導人材の倍増を目指す。
ミャンマーのマンダレー地域とマグウェ地域は、ミャンマー中央乾燥地帯と呼ばれており、雨が少なく、土地がやせている地域であるうえに、現在も灌漑が行き届いておらず貧困農村の多い地域となっている。
【オイスカ概要、支援内容】
○ オイスカ概要:
1961年に設立された国際協力NGO。アジア・太平洋地域を中心に34の国と地域で、農村開発(有機農業普及含む)・人材育成・環境保全をテーマに持続可能な農村開発協力並びに、普及・啓発活動を行っています。
ミャンマーでは、国連からの要請に基づき、同国の中でも貧困農村の多い中央乾燥地帯(以下、中央乾燥地帯)における貧困削減のため、農業技術普及を目的として1997年にマグウェ地域にて農業研修センターを設立し、年間20名の農業の指導的人材を育成し、累計330余名にのぼる卒業生を輩出して来ました。
○ 支援内容:マンダレー地域の農業人材育成を目的とした、研修センターの拡張又は新設の費用相当額の寄付