JFEエンジニアリングは4月22日、グループ会社のJファーム苫小牧(北海道苫小牧市)が運営する太陽光利用型植物工場にて生産した高糖度トマトをシンガポール明治屋に出荷することを発表した。
Jファーム苫小牧では、トマトやベビーリーフの生産量の増加に伴い国内外への販路拡充に努める中、シンガポール明治屋が開催する「北海道フェア(4/17~26)」「感謝祭(4/24~5/3)」において、糖度10以上の高糖度トマト等の試食販売を行う(写真は同社によるプレスリリースより)。
シンガポールの野菜自給率は1割程度で、流通する野菜の大半は中国やマレーシアからの輸入品。ごくわずかな日本からの輸入野菜に対し、「おいしい」、「安全安心」という理由で同国の富裕層を中心に需要が高まっている。
JFEエンジニアリングは現在、苫小牧市のスマートアグリプラントの拡充を進めており、開発中の自社ブランド高糖度トマト『スマートルビー』の栽培も予定している。高糖度をはじめとする高付加価品種の生産・販売などに力を入れ、将来的にはプラント設備販売にもつなげていきたい、という。