韓国ソウル市では、少し郊外に出れば大規模な露地栽培の農場があり、近年では住民参加型の貸農園や収穫体験サービスも増えている。新鮮な野菜を手に入れることができ、子供たちの食育にもつながることから、家族や友人、近隣住民を誘って週末農業を楽しむ姿がみられる。
一方、ソウル市の中心エリアには野菜を栽培できるようなスペースは非常に限られている。そこで市では、約4600万ドルを投じて、学校や公園、その他のビルの屋上などの空きスペースを活用した都市型農業スポットを拡大させていく計画を発表した。
市の計画では、2018年までに中心エリアの住民が、誰でも10分以内には訪問できるように、約1800カ所の小規模な都市型農場スポットを整備し、その一部の農場では専門的な人材育成が行えるような形にする、という。
ソウル市では、農作物の生産だけでなく、流通・販売に至るまでのトレーサビリティ、都市部のファーマーズマーケットや農作物の価格情報など、全ての情報をオンライン化して、住民が情報共有できるような仕組みづくりも計画にあがっている。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現