パナソニックは、LED照明の光反射板に使う、プラスチック製シートとフィルム用のポリプロピレン樹脂成形材料を開発した。6月からサンプルの要望に対応する。屋外看板や店舗照明、植物工場など過酷な環境下のLED照明向けで、耐久性に優れる。UV(紫外線)の照射や高温の環境下でも、高い光反射率を長期間維持する。
パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、屋外の看板や店舗照明、植物工場など、過酷な環境下に設置されるLED照明において、光反射板に使用されるプラスチック製のシートおよびフィルム用ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT(フルブライト)PP」を開発しました。耐久性(耐UV、高温高湿、耐薬品性[2])に優れ、高温、UV環境下でも高い光反射率を長期間維持することができます。2014年6月よりサンプル対応を開始します。
LED照明は、住宅用以外に、屋外環境の看板・店舗照明や植物工場などでの普及も拡大しています。一般的にLED照明は、光効率を上げるために光源周辺に反射板を設置します。その反射板の素材として、現在、金属やPET系の樹脂が多く使用されていますが、LED照明の設置環境が多様化する中、さらなる耐久性(耐UV、耐薬品性、高温高湿)と軽量化が要求されています。
本開発品は、高い光反射率と耐久性に優れ、シートやフィルム化が容易な成形材料で、店舗照明や植物工場、車室照明用途などでLED照明の高輝度化、長期使用に貢献します。
【特長】
高温、UV環境下でも高い光反射率を維持、光源の長期使用に貢献
120℃ UV環境下 2000時間後の光反射率94%以上 (PET系樹脂:80%以下※2)
光反射シートやフィルムの加工性に優れ、複雑な設計にも対応
加工されたシートは、真空成形により深絞りの成形が可能
真空成形厚み100〜400μmのフィルム形成、厚み500μm以上のシート成形に最適