デリカフーズ株式会社のグループ会社である、デザイナーフーズ株式会社は、三菱総合研究所や大学機関など産学官11機関と連携して、攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業の採択を受けた。デリカフーズは、野菜の流通加工を全国に展開し、消費者やマーケットの食に対する多様なニーズの把握に努めるとともに、健康志向ニーズに即した新商品の企画・開発を行ってきました。
10年以上の野菜機能評価実績から生まれた国際的にも屈指の「野菜機能データベース」とその成果を生かし、需要創造型提案営業の推進や食品安全確保に対する取組によって多くの御客様から高い評価を頂いております。
また、消費者ニーズに基づいた野菜品質評価基準「デリカスコア」を利活用し、多様化する消費者ニーズや付加価値を数値として見える化することでサプライチェーン/バリューチェーンを創造してきました。
今回、グループの研究開発を担うデザイナーフーズは当該事業において産学官11機関と連携して、トマト等の栽培環境と品質との関連性を明らかにすることで、消費者・実需者ニーズ(安全、美味しさ、栄養素、機能性)に合致したトマト等を効率的に生産できる『農業産業化ジャパンクオリテイ・システムの形成に向けた革新的生産技術体系』の確立を目指します。
養液ミネラルセンサーの開発、フィールドサーバーとの連動によって栽培環境をリアルタイムにモニタリングしながら農業ICT技術に基づいてトマト等を生産し、収穫後に大量迅速非破壊検査装置を駆使して品質検査(美味しさ、栄養素、機能性)並びに選別を行います。
得られた栽培と品質の関連性をビックデータ解析することで革新的生産技術体系を確立、グローバル競争力に優れたビジネスモデル(ジャパンクオリテイ・システム)を実現できるものと確信しています。
<主な取組内容>
1 トマト養液栽培における養液中ミネラル濃度等の変化による野菜品質向上技術の検証
2 地下部・地上部の栽培環境の測定による栽培支援手法(ミネラルセンサー等)の検証
3 トマトの大量迅速非破壊検査装置の開発・検証
4 トマトの消費者ニーズに対応した革新的生産技術体系の実証
5 消費者ニーズに対応した多品目の野菜類における栽培方法の実証
6 品質表示(美味しさ、栄養素、機能性)に基づくグローバルなビジネスモデルの実証
<コンソーシアム参画機関>
1 デザイナーフーズ株式会社
2 株式会社三菱総合研究所
3 株式会社イーラボ・エクスペリエンス
4 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
5 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
6 国立大学法人 三重大学
7 国立大学法人 豊橋技術科学大学
8 国立大学法人 静岡大学
9 国立大学法人 東京農工大学
10 兵庫県立農林水産技術総合センター
11 長野県野菜花き試験場
12 香川県農業試験場
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