阪急阪神ホールディングスグループでは、新たな事業として「農業ビジネス」に参入する。土耕を活用した太陽光利用型植物工場にて、高糖度ミニトマトの通年生産を行っていく。
近年の農業は、技術革新の進展等により、高付加価値の農作物が安定的に生産できるようになるとともに、消費者の食に対する安心・安全志向や品質・鮮度志向が高まっています。
こうした状況を受けて、グループ内で「農業ビジネス」への進出の可能性について検討を重ねてまいりましたが、「農業ビジネス」が今後さらに成長していくと見込まれること、ならびに長期的にはグループで展開している既存事業との相乗効果も期待できることから、人気の高い高糖度ミニトマトの通年生産に取り組むこととしました。
具体的には、当社グループにおいて新規事業のインキュベーション(育成)の役割を担っている株式会社ライフデザイン阪急阪神が、農業ベンチャーの「株式会社オーガニックソイル」と業務提携して進めていくこととします。
オーガニックソイル社は独自配合の土や肥料の開発にノウハウを持っており、太陽光利用型環境制御ハウス(※)を利用した栽培と、糖度の計測・選果等により、年間を通して安定的に高糖度ミニトマトを生産・供給する技術を有するとともに、これまで数多くの実績を残しています。
ライフデザイン阪急阪神では、このハウスを兵庫県姫路市に設置し、オーガニックソイル社から栽培技術の提供を受けながら、本年夏より生産を開始し、年間80トンの販売を目指してまいります。
※太陽光利用型環境制御ハウス:気化熱による冷却装置やヒートポンプによる冷暖房装置等を備えており、それにより栽培環境を制御することができます。
太陽光利用型・植物工場施設の概要
1 所 在 地 兵庫県姫路市余部区下余部154 他
2 敷地面積 11,658 ㎡
3 ハウス棟数 5 連ハウス2 棟(設置面積:4,356 ㎡)
4 着 工 2019 年2 月(予定)
5 竣 工 2019 年6 月(予定)
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