丸紅株式会社は、国内を中心とした施設園芸農家向けに特殊培地と農作物への最適化栽培支援システムを開発・販売する株式会社プラントライフシステムズ(PLS社)の第三者割当増資を実施した。
PLS社は、施設内に設置したセンサーシステムと、自社開発の植物生体モデル(*)を活用した人工知能システムによって、農作物の生体そのものの状態を把握し、都度生育に最適な作業を提示するサービスを提供します。
このサービスにより、高品質の農作物を高い収量で安定的に栽培できることが期待されます。更に、PLS社の人工知能システムは、センサーへの依存度が低く、先進農業のように高価な設備投資を必要としないため、新設の園芸施設のみならず、既存の園芸施設にも容易に導入することができます。
現在、日本の農業は就農人口の減少、就農者高齢化による技術継承の困難化、後継者の不足、耕作放棄地の増加等、食料自給率の維持が問題となり、収益性、生産性の向上が喫緊の課題となっています。丸紅は、PLS社への出資を通じて、人工知能システムの活用による国内農業の課題解決に取り組みます。
(*)植物生体モデル・・・植物の生体を数理的にモデル化したもの
<PLS社概要>
会社名:株式会社プラントライフシステムズ
本社所在地:神奈川県横浜市
設立:2014年10月
代表者:松岡 孝幸
事業内容:植物生体の栽培に関するシステム開発・製造・販売
HP:https://plantlife.jp/
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