完全人工光型植物工場を運営する、株式会社野菜工房(本社:埼玉県秩父市)では、SMBCアグリファンド、めぶき地域創生ファンドによる第三者割当増資を受け、同社としては3カ所目となる植物工場施設を、茨城県・那珂市に建設する。
各ファンドによる増資額は、それぞれ1億2,000万円。新設する植物工場の規模は日産4,000株。那珂市にある土地・既存建屋を活用しながら、一部のスペースのみ新築建屋を建設する。
同社の植物工場は現在、2カ所にて稼働中。2009年4月に埼玉秩父工場、2013年1月には福井南越前工場による野菜の出荷がスタートし、2工場は既にフル稼働状態のため、設備増強をはかる。
同社の植物工場は、栽培プールに養液を常に流す一般的なNFT・DFT式とは異なり、最適な栄養・水分量・タイミングにて根へ直接噴霧する「多段式・噴霧水耕栽培」を採用している。
10年以上の施設運営により、栽培技術と運営ノウハウを確立。他社と比較すると「圧倒的な低細菌」野菜を安定的に生産することができ、市場でも支持されている。
新設する工場の土地にはスペースがあるため、数年以内には今回と同規模の工場を増設する計画もある、という。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現