野菜工房、ファンドからの増資を受け、日産4,000株の第3植物工場を建設

 完全人工光型植物工場を運営する、株式会社野菜工房(本社:埼玉県秩父市)では、SMBCアグリファンド、めぶき地域創生ファンドによる第三者割当増資を受け、同社としては3カ所目となる植物工場施設を、茨城県・那珂市に建設する。

各ファンドによる増資額は、それぞれ1億2,000万円。新設する植物工場の規模は日産4,000株。那珂市にある土地・既存建屋を活用しながら、一部のスペースのみ新築建屋を建設する。

野菜工房、めぶき地域創生ファンドから1億2,000万円を調達。自社施設では最大規模の植物工場を建設
同社による福井県・南越前工場の様子
同社の植物工場は現在、2カ所にて稼働中。2009年4月に埼玉秩父工場、2013年1月には福井南越前工場による野菜の出荷がスタートし、2工場は既にフル稼働状態のため、設備増強をはかる。

同社の植物工場は、栽培プールに養液を常に流す一般的なNFT・DFT式とは異なり、最適な栄養・水分量・タイミングにて根へ直接噴霧する「多段式・噴霧水耕栽培」を採用している。

10年以上の施設運営により、栽培技術と運営ノウハウを確立。他社と比較すると「圧倒的な低細菌」野菜を安定的に生産することができ、市場でも支持されている。

新設する工場の土地にはスペースがあるため、数年以内には今回と同規模の工場を増設する計画もある、という。