株式会社カネカは、農研機構と共同で、小麦の品種改良を短期間で可能にする新技術「インプランタゲノム編集技術」を開発した。
本技術は、植物の芽に遺伝子や酵素を直接導入する技術(iPB法)(*1)にゲノム編集技術を組み合わせた汎用性(*2)の高い新規育種技術です。
本技術を用いることで、従来の遺伝子導入技術では必須であり、時間を要していた組織培養が不要となり、育種プロセスを大幅に簡略化できます。
さらに幅広い小麦品種に適用できることから、有用品種の開発を大幅に加速することができます。今後は、小麦だけでなく、大豆やトウモロコシ、ジャガイモなどの主要作物への応用が期待されています。
*1:in planta Particle Bombardmentの略。芽の生長点にある生殖細胞(花粉、胚珠等)に遺伝子導入する技術。
*2:従来のゲノム編集技術と異なり、ゲノム編集酵素を染色体に組み込むことなく遺伝子改変が可能なため、迅速な品種改良が実現できます。
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