人工光型植物工場による野菜の生産・販売を行うインターナショナリー・ローカルは、4月から植物工場の施設販売を本格化する。新規参入の目的や規模に合わせたプランを顧客ごとにカスタマイズして作成し、設備の販売後も同社が蓄積してきた栽培・販売ノウハウを基に顧客をサポートする。
同社では自社工場を2010年に稼働させ、アイスプラントやワサビ菜などの高付加価値野菜を沖縄県内のスーパーやホテルに販売している。関東エリアの高級スーパーや香港などの海外市場にも同社の商品は販売されており、生産技術とともに販売ノウハウも着実に蓄積させてきた。
こうした植物工場の運営ノウハウをもとに同社では、研究用途向けのコンテナ型から大型施設まで、顧客の要望に沿った様々なサイズの植物工場システムを提案できる。参入当初は試験的にコンテナ1台を設置し、販売先確保とともに横や縦に積み上げることで増設・拡張することも可能だ。
沖縄では他県や海外から生鮮野菜を調達・輸入しており、全国平均より取引価格は高い状況にある。植物工場はまだ電気代など生産コストが高く、価格も割高のため販路の確保が難しいが、同社の特徴のある商品は引き合いが多く、生産が間に合わない状況だという。
将来的には、植物工場設備の販売先顧客が生産した野菜を買い取って販路に乗せることも考えているという。
● 詳細記事 インロコ、小規模植物工場・地産地消モデルでの黒字化へ
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