三菱化学株式会社は、昨年のロシア企業に続いて、中国・香港特別行政区・Vegetable Marketing Organization社(VMO)へ植物工場システムを販売した。主にベビーリーフの栽培を目的とした完全人工光型システムで、海外の販売例としては2012年11月27日に発表した、ロシア・Mir Upakovki社に続く2例目となる。
・関連記事 三菱化学、LED型・植物工場システムをロシア企業へ納入
今回のVMO社に販売した三菱化学の植物工場システムは、香港市内にVMO社が所有する野菜出荷場の2階から3階部分の一部を改修して設置されました。
内部を適温に保つ空調設備、水を循環濾過して再利用する水処理設備、屋内での野菜の栽培を可能にする照明設備などを完備しており、既存の野菜出荷場の設備を流用することで、栽培から包装、出荷までの一連のプロセスが1つの建物の中でできるようになっています。
栽培品種はベビーリーフです。狭い空間でも高い収量を得られる点や、消費地の近さによる輸送コストが削減できる点、水耕栽培により清潔さが保たれ、洗浄せずとも口にできる点から、三菱化学の植物工場システムにより栽培されたベビーリーフは、高いコスト競争力を有しています。
VMO社とは2012年6月に販売契約を締結し、同年10月に本格着工いたしました。11月初頭の完成後、試運転期間を経て、12月下旬に初収穫を終えました。
収穫された野菜はVMO社から香港市内のホテル、デパート、高級スーパーなどに販売を始めています。
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