初心者でも手軽に始めることができる家庭用・水耕栽培キットを各社販売。原発・野菜価格高騰などに反応して消費者行動にも変化

震災・原発による放射能問題の影響を受け、消費者における食に関する考え方や行動にも大きな変化があった。直近の野菜価格高騰も含め、植物工場など閉鎖空間で栽培した野菜を選択する消費者が増えたことは間違いない。また、窓辺の室内やベランダなどで水耕栽培を始める人も急増しており、今回は参考になる商品をいくつかご紹介しておく。
 
 
プラスチック成形のメーカーである冨永樹脂工業所が発売する水耕栽培キット「アクアプランターフロートセット」と「アクアプランターフロートミニ」は、ともに1000円前後で購入できることから、水耕栽培・初心者でも気軽に始めることができる。
 
 
仕組みは至ってシンプルで、スポンジをセットしたプラスチックの容器に、水道の水2リットル(「ミニ」は約450ミリ・リットル)に、付属の肥料を入れて、かき混ぜた「養液」を注ぐだけ。また、植物の種はスポンジの上に均一に置き、日当たりが良い場所に置き、夏場なら1週間に1回、秋冬なら10日〜2週間に1度程度、水を入れ替えるほかは、特に手入れの必要はない。ハーブ類や花のほか、ベビーリーフや小松菜など葉もの野菜も育てられる。同社は「食材でちょっと使う野菜ができて便利」と話す。

<同社には様々な水耕栽培キットを販売している(写真はアクアプランターフロートミニ)>

 
 
もう一つの商品は「みのる化成」が製造販売している「パワーズポット」。特徴は、土に植えたものを途中で水耕栽培に移せるキットということ花屋などで好きな花や野菜の苗を買ってきて、根に土が付いたままの状態でセットできる。根は水耕栽培に徐々に適応して育っていくという。さらに後で、もう一度、土に戻すこともできる。
 
 
ハーブや葉野菜、花など、実を食べないような植物なら、簡単に育てられる。ナスやオクラなども育てられるが、大根などの根菜類は向いていない、という。セッティングもシンプルであり、〈1〉水道の水約14リットルに付属の肥料を入れて養液を作り、キットの器に注ぐ、〈2〉植え付け台に植物をセットして器の上部にはめ込む、〈3〉電源を入れると、養液から気泡が出て、それが根に飛散して栄養分が行き渡る、というプロセスである。
 
 
水位が下がれば、水道水を足し注ぐ。植物を交換するときや、観葉植物や花などを継続して長期間、栽培するときは2年に1度、養液を交換する。ポットが三つあるため、最大三つの植物を同時に育てられる、という。家庭用の水耕栽培装置については、過去にも様々な商品をご紹介してきた(例えば、Click & Growの事例など)。今後も面白い商品があれば、色々とご紹介していきたい。<参考:読売新聞など>