「業務用食材」の業者間電子商取引(BtoB)サイトを運営する株式会社Mマートは、2月28日、業者間における日本で初めてフリーマーケットサイト「ラプター」を開設した。本サイトでは、農産品や食材に関する商品などを取り扱っている。
■背景
2021年のBtoC市場規模は前年比0.4%減で、CtoCは12.5%増と大きく成長しています。BtoBの市場規模は前年比5%減(経産省調べ)。
決してまだ成熟していない市場ですが、成長が止まっている要因はまさに「売る側の参入コストの高さ」にあると考えられます。また、この2年間コロナ禍による、飲食・宿泊・旅行等の消費の停滞により、商品流通が停滞したままです。
IT化、コロナの前後で社会の仕組みが大きく変わると言われていますが、流通の仕組みも日本独自の複雑な流通機能から顧客主体のシンプルな流通機能に変わると思われます。
メーカー・卸の売り手側のリスクをゼロにして自由に業務用の商品を売買できる流通機能が必要であり「ラプター」を開設しました。
■概要
農業、漁業、林業等一次産業の衰退、産地一次加工業の零細化、食材、食糧の海外依存度は食糧安保にもかかわります。国内の生産者、加工メーカー等が既得権的中間マージンを廃し、直接需要家に販売する仕組みが必要であり、それらの利益が確保されてこそ後継問題や食糧安保も解決すると思われます。
生産者・メーカーの方たちの直接販売の仕組みが業務用フリーマーケット「ラプター」です。
< 主な特徴 >
1.既に18万社以上の買い手企業会員を抱え多種多様な業務用商品の売買を22年前から続けるMマートが運営。
2.スマホ1つでその日のうちに登録・販売が可能。出品中でも編集ができる。
3.イニシャルコスト、ランニングコスト0、完全な成果報酬型で利用コストもリスクもなし。
4.商流はMマートが間に入ることで売る側の回収リスク、買う側の不良品トラブルを回避。
5.上場以来、増収増益を継続中。食品以外の業務用取引商品も充実。
6.ラプターに出品することで自動で自社商品の市場価格を検知。
「業務用フリーマーケット ラプター」
https://www.m-raptor.com/
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