奥村組、閉鎖・循環式の陸上養殖に関する実証施設を稼働。初期はトラフグなどの生育実験へ

株式会社奥村組は、閉鎖循環式陸上養殖事業への参画を目指し、当社技術研究所(茨城県つくば市)内において、陸上養殖技術に関する実証実験を開始した。

奥村組、閉鎖・循環式の陸上養殖に関する実証施設を稼働。初期はトラフグなどの生育実験へ
【概要】
奥村組は、環境負荷が少ない上に、場所が限定されない特長を持つ閉鎖循環式陸上養殖に着目し、茨城県つくば市の技術研究所内に陸上養殖実験棟(以下、本施設)を建設、陸上養殖技術に関する実証実験を開始しました。

閉鎖循環式陸上養殖は、微生物の力を使ったろ過システムを用いて飼育水を繰り返し使用するため、海面養殖と比べ環境負荷が少ない養殖方式です。

また、水質・給餌などの要素を管理しながら生育するため、食のトレーサビリティの観点からも安全性が高いといわれています。


本施設には、20t飼育水槽を2基、4t飼育水槽を4基設置しています。20t水槽では異なるろ過システムを比較検証できるようになっており、実験初弾としてトラフグの比較生育実験を行っています。

奥村組、閉鎖・循環式の陸上養殖に関する実証施設を稼働。初期はトラフグなどの生育実験へ
4t水槽は様々な魚種の養殖実験など、多目的に活用できるようになっています。各水槽には、水質・酸素濃度センサーや監視カメラで水槽の様子を常時監視・記録できるシステムを導入するとともに、停電時や水質異常が発生した際に即座に対応できるようアラート機能も装備しています。

本施設は、様々な課題を克服するため、事業者やベンチャー企業、学術機関との研究・共創の場としても利活用する予定です。事業化に向けた検証はもとより、水産業に資する実証実験にもチャレンジしたいと考えています。

また、閉鎖循環式陸上養殖で構築する「水浄化技術」は本業である建設業として行っている土壌汚染対策や工事排水・下水処理技術などへの応用が期待できます。本実証実験では陸上養殖の事業化と並行して、本業とのシナジーを意識した「水浄化技術」を確立したいと考えています。

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編集部
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