パナソニック ライティングデバイス、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯」を販売

パナソニックライティングデバイス株式会社は、紫外線(UV-B)を照射することで、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯(反射傘セット)」を2021年10月1日に発売し、農業設備販売業者などを通じて販売していく。

パナソニック ライティングデバイス、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯」を販売
うどん粉病は、イチゴなどの葉や茎に白いカビが発生する植物病害です。うどん粉病の原因となる菌は、空気中を浮遊して他の株にうつるため、一度うどん粉病が発生すると閉鎖的なビニールハウス内に蔓延していきます。

そのため、イチゴ農園では定期的に農薬の散布を行いうどん粉病の抑制を図りますが、農薬散布の手間や時間が負担になる場合がありました。


同社では、イチゴに適度な紫外線を照射することで免疫機能を活性化させ、うどん粉病の発生を抑制するUV-B電球形蛍光灯を2014年より展開しています。

うどん粉病を抑制することで農薬散布の回数を低減できるため、減農薬や農作業の省力化に取り組んでいる農園を中心に導入が進んでいます。

パナソニック ライティングデバイス、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯」を販売
今回発売する新製品「UV-B電球形蛍光灯(反射傘セット)」は、器具に取り付けられた新開発の反射傘によって、効率的に紫外線を下方向に照射することで、従来品と比較して消費電力を約20%低減しています。

パナソニック ライティングデバイス、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯」を販売
また、通常UV-B電球形蛍光灯は、温度が低い環境でUV強度が低下しますが、今回の新製品ではランプの設計を最適化することで、従来品と比較して低温下でのUV強度の低下を抑制しており、ビニールハウスの室温が低下しやすい夜間でも効率的に紫外線を照射できます。
パナソニック ライティングデバイス、イチゴのうどん粉病の発生を抑制する「UV-B電球形蛍光灯」を販売

<特長>
1. イチゴの免疫機能を活性化させ、うどん粉病の発生を抑制(※1)

2. 新開発のランプと反射傘の組み合わせにより、消費電力を従来比約20%低減

3. 低温下でのUV強度(※2)の低下を抑制し、寒い夜間でも効率的に紫外線を照射


※ うどん粉病について:
病害の被害を軽減することはできますが、病害をゼロにできるものではありません。


※ UV強度:
紫外線のエネルギー量。