エシカル・スピリッツ株式会社では、東京蔵前に世界初のエシカル生産・消費に特化した再生型の蒸留所を設立する。今後、多様な日本酒製造蔵やビール製造蔵と協業し、多様な未活用原料を用いて蒸留酒を生産していく、という。
【蒸留所概要】
名称 :東京リバーサイド蒸溜所
所在地 :東京都台東区蔵前3-9-3臼井ビル1棟
構成 :地上5階建(中二階あり)、屋上あり
最寄り駅:蔵前駅 徒歩3分 / 田原町駅 徒歩8分 / 新御徒町駅 徒歩11分 / 浅草橋駅 徒歩13分
フロアプラン (仮):
・1F/1.5F クラフトジン蒸溜所
・2F エシカル・スピリッツ・バー(夕方〜夜)/シェアキッチン&打ち合わせスペース(〜夕方)
・3F〜5F オフィス
・屋上 アブサン・ボタニカル・ガーデン&カフェ(アブサン原料のニガヨモギ等を栽培。BBQも可)
【蒸留所建設の経緯】
エシカル・スピリッツ株式会社は、これまでに酒粕を元にしたジン2種類、余剰ビールを元にしたジン1種類と、廃棄素材を生かしたお酒造りをしてまいりました。2020年9月4日(金)より数量限定で発売している特製ジン「REVIVE」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で余剰となった約80,000杯分※1のビールを、蒸留によって特製ジンとして蘇らせました。
これまでのラインナップには大変好評をいただいており、より多くの方にジンを味わっていただくべく、この度ジンの蒸留所を東京蔵前に開設することにいたしました。
将来的には、ジン蒸留だけでなくウイスキーの蒸留も計画しております。今後もエシカルを軸として、スピリッツ市場で世界のリーディング・カンパニーとなることを目指して参ります。
この度開設する蒸留所は、廃棄素材をリユースした世界初の「再生型蒸留所」。これまで、廃棄される運命にある素材をベーススピリッツに100%使用し、蒸留酒を製造する蒸留所はありませんでした。※2
エシカル・スピリッツ株式会社では、繫がりのある酒蔵のお酒や酒粕の特性を徹底的に研究し、それぞれのお酒の可能性を極限まで引き出したジン造りをして参ります。また、利益の一部で耕作放棄地を開墾した新米を酒蔵に送り、その新米でお酒を醸して頂き、再度残った粕を引き取って蒸留酒を作る、という循環型のサイクルを実現していきます。
※1:1杯あたり「250ml」
※2:公表ベース
【The Ethical Spirits & Co 酒粕利用のジン】
エシカル・スピリッツ株式会社の商品は、現状大量廃棄されている資源を活用しています。現在販売中のジンに使われている酒粕は、酒の精製後に発生しますが、なんと精製酒の30~40%をも占め※3、約4万トンが年間産出されています。消費される機会がないまま、産業廃棄物として処理されるものも多いのが現状です(図1)。
一方、酒粕由来のベーススピリッツを用いたジンは、一般的な原料用グレーンスピリッツを用いたジンより香りや味わいの個性を強く持っており、エシカル・スピリッツ株式会社のジン作りのベースとなっております(図2)。
※3 食料新聞より引用
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