三井不動産株式会社と有限会社ワールドファームは、持続可能なスマート農業事業を通じた農地の生産性向上と、農業を基点に都心と近郊地域の人々を繋ぐ新たな「都市づくり」を目指し「三井不動産ワールドファーム株式会社「MFWF」」を設立し、8月1日より東京都心近郊地域での農業事業に本格的に参入する。
■本リリースのポイント
- 三井不動産とワールドファームは、日本の農業振興と近郊地域における雇用創出を実現すべく、テクノロジーを活用した「持続可能なスマート農業事業」を展開する三井不動産ワールドファーム株式会社を設立し、8月1日より事業を開始いたしました。
- リモートワーク等を行える柔軟な就労環境を提供し、農業のプロフェッショナルを目指す人材の他、自らの仕事を持ちながらも時間・場所に囚われず農業に従事したい人々を受け入れることで、人々の多様化するワーク/ライフスタイルに応えていきます。
- 都心と近郊地域の人々が相互交流できる「都市づくり」を進めることで、農業の収益性向上に資するイノベーションや新たな産業創出を目指していきます。
■設立背景
日本の農業は、収益性向上に要する課題が多く、農業従事者が年々減少しております。また、農業従事者の高齢化や、耕作放棄地の拡大も進行しており、農地を多く抱える自治体は社会的費用が増加しているだけでなく、地元での雇用創出ができず、結果的に都心部への若者の流出が進んでいます。
このような地域が抱える課題解決に向け「儲かる農業」を実践するワールドファームと、都心を中心に「街づくり」を展開してきた三井不動産によりMFWFが設立されました。MFWFは、都心近郊地域において持続可能なスマート農業を展開することにより、農業の担い手を増やし、日本の農業振興/安全・安心の国産野菜の安定供給に貢献します。
また、多様な形で農業に参画できる就労環境を提供し、「農業」を通して都心と近郊地域の人々が交流し、知恵を出し合うことで、農業の更なる生産性向上、更には農業を基点に都心と近郊地域を繋ぐ新たな産業が創造されていく「都市」を形成して行きます。
今後のスケジュール
- 2020 年8〜9 月 栃木県芳賀町と茨城県筑西市周辺エリアにて約6ha の圃場運営を順次開始予定
- 2021 年春〜夏 キャベツカット加工用の冷蔵工場の竣工
- 2023 年春〜夏 ホウレンソウやブロッコリーの冷凍加工工場の竣工
- 2025 年(予定) 栃木県芳賀町と茨城県筑西市周辺エリアにて約100ha 程度に事業規模拡大
- 将来的には、大都市圏近郊地域にて3,000haまで圃場を拡大していく予定です