アサヒグループホールディングス株式会社は、その子会社であるアサヒバイオサイクル株式会社が販売するビール酵母細胞壁を活用した農業資材(肥料)が、阪神電気鉄道株式会社が運営する阪神甲子園球場のグラウンドの管理運営事業を担う、阪神園芸株式会社に芝の肥料として採用された。
採用が決定した農業資材(肥料)は、食品由来の安全・安心な資材であり、植物の根の成長促進や免疫力の向上に対する効果が実証されており、芝の品質向上や農薬や化学肥料の使用量の低減に役立つものとして、すでに全国各地のゴルフ場でも使用されています。
ゴルフ場の事例では、芝が強くなることにより管理作業が低減し、温室効果ガスの排出量が削減されると計算されています。
阪神甲子園球場のグラウンドには天然芝が用いられており、選手がケガを気にせずベストコンディションでプレーできるように一年を通じて高品質なグラウンド管理がされています。
ビール酵母細胞壁由来の農業資材(肥料)を使用することで、芝が強く均一化されイレギュラーなどが起こりにくくなることや、芝の根が全体にしっかりと張ることでクッション性が高くなり選手の体への負担が軽減されることなどが期待されます。
また、阪神甲子園球場では、環境に優しい球場を目指しており、様々な環境対策に取り組んでいます。今回の農業資材(肥料)の使用によりさらなる環境負荷の低減が期待されます。
農業資材(肥料)は、5月末に散布を開始し7月末までに合計3回散布しました。現在順調に芝が生育しています。アサヒグループと阪神甲子園球場では、選手にも環境にもやさしい芝を実現することを目指します。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現