野菜収穫ロボットの開発を行うinaho株式会社が、最新のロボットのデモ動画を公開した。2019年5月に予定している正式リリースに対応するために、アスパラガスの春芽の状態の収獲風景を公開している。
春芽は一年の中でも一番アスパラガスが密集して発芽している状況ですが、その中でも安定して収穫できるように進化しました。重労働が負担となっている農家さんの元で、1日でも早く使っていただけるよう日々進化を遂げています。
■ロボットの進化したポイント
−収穫スピード
1本を収穫するに当たり30秒ほどかかっていたのが、1本当たり15秒と半減
−車体幅
47CMあった車体幅が39CMにスリム化。より多くの農家さんの圃場に入りやすくすることを実現
−積載量の10倍化
前回のVerと比べて、積載量が約10倍に。実用に十分に耐えうる仕様へと変更
■「inaho株式会社」とは
inaho株式会社は、野菜の自動収穫ロボットを軸とした農業プラットフォームを展開する鎌倉のベンチャー企業です。
野菜の収穫作業に代表される、人の判断が必要な農作業をAIとロボティクスで置き換える事で、人手不足や食料問題を解決し、人々がクリティティブな作業に注力できる世界を作っています。
2019年5月にリリース予定の野菜収穫ロボットは、当初はアスパラガスへの対応。その後2019年7月にきゅうりへの対応を予定しており、2020年以降にトマト、ピーマン、ナス等への対応を行う予定です。
一台で汎用的にさまざまな収穫ができることを目標とし、さらに作物の病害判定や土壌診断等の機能拡張ができる設計となっています。
2019年1月には佐賀県鹿島市に支店を開設。今後は九州エリアを中心に、各地でロボット導入説明会を実施する予定で、本格リリースの準備を進めています。
[関連記事]
・AI野菜収穫ロボットを開発するinaho、九州進出となる拠点を佐賀県に新設
・AI収穫ロボットのinaho、X-Tech Innovatin2018で最優秀賞を受賞【動画あり】
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