いちご株式会社、宮崎にて大型スマートハウスを取得。栽培施設の賃貸借事業へ

 いちご株式会社は、同社グループの株式会社宮交シティを通じ、宮崎県宮崎市内に所在するライチを栽培する太陽光利用型植物工場を取得すると同時に、株式会社九州アスリート食品ファームを農業事業者に選定し、本ビニールハウスの賃貸借を開始した。

いちご株式会社、宮崎にて大型スマートハウスを取得。栽培施設の賃貸借事業へ
1.背景と事業の内容
宮交シティが取得したビニールハウスは、約10,000m2(1ha)の土地と宮崎県の温暖な気候および全国有数の日射量を活用し、約4年前より南国果実の栽培を開始しております。

しかしながら、苗木から育て、本格的な収穫を目前に、他の事業を要因として農業事業者の母体企業が破産手続きを開始したことを受け、事業の継続が困難になっておりました。

また、農業従事者は地元宮崎県で採用された人材であることから、雇用の継続についても課題となるなか、破産管財人および生産従事者は、宮崎県内での事業の実績を有し、農業に対する思いが共有可能な信頼できる企業を売却先として選定したいという考えのもと、当社に打診があったものです。


当社は、同県内において宮交シティを保有・運営しているほか、すでにスマートビニールハウスの賃貸借事業を開始しております。

加えて、温室内の環境制御を行う装置の研究開発で、わが国のトップランナーで、当社グループの一員である株式会社テヌートの技術を有しており、今後は本ビニールハウスを取得し、農業事業の経験が豊富なことから、当社が農業事業者としてパートナーに選定した九州アスリート食品ファームへ賃貸借するものです。

なお、九州アスリート食品ファームは、本ビニールハウスの農業従事者を再雇用し、栽培を継続いたします。また、本ビニールハウスで栽培する南国果実のうち、ライチ栽培において、わが国最大規模の生産を目指します。


なお、宮交シティは、本ビニールハウスの取得資金調達のため、宮崎銀行を引受人とする無担保社債を発行いたします。

本社債は、2018年9月25日付発表のスマートビニールハウス事業の第一弾と同様、宮崎銀行へ支払う手数料の一部を、宮交シティが指定する先へ寄付することができるCSR型社債であり、前回同様、宮崎大学医学部の小児医療分野へこれを寄付することとしています。


2.今後の展開
当社およびテヌートは、当社グループにとどまらず、この事業に参加するビニールハウスメーカーやリース会社等の金融機関等との提携を企図し、わが国における「スマート農業」の飛躍的な成長への貢献を目指してまいります。


(参考)銀行保証付無担保社債の概要
(1) 名称    株式会社宮交シティ 第2回無担保社債
(2) 発行総額  60百万円
(3) 発行価格  額面100円につき金100円
(4) 償還価額  額面100円につき金100円
(5) 償還方法  満期一括償還
(6) 払込期日(発行日) 2019年1月25日
(7) 年限    5年
(8) 財務代理人 株式会社宮崎銀行
(9) 保証人   株式会社宮崎銀行
(10)振替機関  株式会社証券保管振替機構
(11)寄付先および選定理由

・寄付先
宮崎大学医学部 発達泌尿生殖医学講座小児科学分野宮崎ひまわりキャンプ

・選定理由
いちごでは、農業ビジネスが貢献できる分野として、小児医療分野に着目しております。宮崎大学ひまわりキャンプは、宮崎大学医学部の小児医療関係者や学生を中心とした団体であり、小児がん患者を支援するボランティア活動を行っています。

なお、本社債は、財務代理人である宮崎銀行が、元利金および手数料等を連帯して保証するスキームとなっております。