三共木工、太陽光利用型植物工場トマトによる定植2期目の収穫・販売へ

 新規事業として太陽光利用型植物工場にてトマトなどの生産を行う三共木工株式会社では、20a(2,000m2)の環境制御型トマトハウスを運営しており、定植2期目のトマトが11月より販売開始する。2期目は70tの収量を目指している。

三共木工、太陽光利用型植物工場トマトによる定植2期目の収穫・販売へ
同社WEBサイトより
■昔食べた懐かしい味がするトマト『KOEDO TOMATO-美咲-』
同社の農場「@FARM」でつくるトマトは土中の菌を酵素の働きで活性化し、健康に育てることで、栄養が豊富で、トマト本来のおいしさを味わえるトマトです。

旨味、甘味、酸味のバランスがよく濃厚で、お客様からは「昔食べたトマトの味がする」と評価を得ています。

三共木工、太陽光利用型植物工場トマトによる定植2期目の収穫・販売へ
健康に育ったトマトを自分で採って、自分で食べることにより、「トマト嫌いな子どもにトマトを好きになってほしい!」という思いでこの食育イベントを企画しました。安全でおいしい食の提供により、子どもたちが心身ともに健やかに成長できるようより良い農産物を生産していきます。


トマト狩り会場は2,000平方メートル(20a)の環境制御型トマトハウス
一期目の栽培は順調に進み、栽培期間は2018年2月から7月末までの約6か月の間で約48t収穫できました。これは栽培期間9か月間で48tの収穫目標を上回るもので、隔離土耕におけるオランダ式農業の中では日本一の収穫量を誇ります。

同年8月には二期目の定植を行い、11月より販売が開始します。二期目の生産目標は一期目をさらに超える70tを目指します。


■微生物と共生する「プロバイオシス」農法
水耕栽培で使われる環境制御システムと土耕栽培を組み合わせた生産手法で栽培をしています。


【環境制御システム】
トマトにとって最適な環境を整えるため、温度や湿度、二酸化炭素(CO2)量のほか、根に送り込む水や養液を高精度に制御し、光合成を促進します。


【土耕栽培】
日本古来の土耕栽培で酵素の力を最大限活用し、プロバイオシス農法とは、生物を阻害するのではなく細菌や微生物と共生しながら、植物本来の力を引き出し、病害虫に強い植物を育てることです。

土中の微生物や細菌には酵素をつくる機能があり、この微生物から作り出される酵素には、水や肥料を吸いやすい環境をつくって根を働きやすくする作用があり、植物の育成を支えます。

そして健康な植物は害虫を寄せ付けにくくし、農薬に頼らないたくさんの実をつける立派な植物に成長していくのです。

トマト本来のおいしさを引き出すことで、美味しさと栄養価が通常よりぎゅっと詰まった健康にいいトマトづくりを目指しています。


【今後の展開】
現在はトマト栽培の他にトマト栽培で利用した土をリユースする形で、自動潅水と暖房完備のみの簡易型ハウスでキュウリ、春菊、小松菜の栽培をはじめました。

2018年9月に約2,000平方メートルの環境制御型ハウスを新たに建設し、いちごの栽培も行っています。2019年には、いちご狩りやカフェをオープンする予定です。