アジアクエスト、IoT栽培による国産バナナ『NEXT716』のWEB販売を年内開始

 アジアクエスト株式会社は、同社が開発したシステムを導入した生産者・ネクストファーム株式会社が栽培する国産バナナ『NEXT716』のWEB販売も年内にも実施する。

アジアクエスト、IoT栽培による国産バナナ『NEXT716』のWEB販売を年内開始
■IoTにより、栽培環境の見える化を実現
ネクストファーム株式会社は、宮崎県川南町にて無農薬でバナナを栽培し、消費者にとってより安心で安全なバナナを届けるとともに、農業全体の付加価値を高めていくことを目指しています。

しかし、国内でのバナナ栽培の実例が少ないため、栽培するにあたりどのような環境が適しているか把握する必要がありました。

そこで、アジアクエストはハウス内にIoT機器の導入を支援し、温度や湿度、CO2のデータを現場の管理者及び担当作業者にリアルタイムに共有することを実現しました。


■構築を支援したWebサイトからも購入が可能
アジアクエストは、IoT機器の導入とともに、Webサイトの構築を支援しました。IoTにより栽培されたバナナ『NEXT716』をWEBから購入できるように、年内には以下のサイトを一部改修する予定です。

『NEXT716』は、10月初旬から宮崎県内の百貨店や宮崎空港内の店舗にて販売しております。さらに、宮崎県川南町のふるさと納税返礼品にも採用されています。
WEB:http://next716.com/


■安定栽培の実現に向け、栽培ノウハウのマニュアル化を目指す
宮崎県の農業就業人口の7割以上が60歳以上で、若い担い手が不足していることが大きな課題となっています。

さらに、国内でのバナナ栽培においては実績も少ないことから、IoTを活用し、栽培環境を管理するとともに、栽培ノウハウを蓄積し、早期に安定した栽培を目指し、アジアクエストは地域農業の活性化に向けた支援を継続していきます。

「農業の基本は土づくり」と言われるように、バナナの栽培も土壌の状況分析が重要です。そのため、今後は土壌の水分量や窒素、カリウム等の養分に関するデータを取得できるように、システムの開発・導入を検討していきます。


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