NKアグリ株式会社が展開する機能性野菜・リコピン人参「こいくれない」のビジネスモデルが評価され、2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞し、ベスト100に選出された。
■受賞対象「こいくれない」ビジネスモデル概要
「こいくれない」はNKアグリの管理により栽培されたニンジンの商標です。2015年10月から全国での流通を始めました。紅色が特長で甘みが強く、一般のニンジンにはほぼ入っていないリコピンを豊富に含みます。2016年に露地野菜で初めての栄養機能表示(ビタミンA)を実現しました。
非常に旬が短く、同地域で収穫できる期間は、1ヵ月しかありません。流通量が限られてしまうため、家庭の食卓まで届けることは難しいとされていました。
NKアグリは、全国の農家さんをつなげて産地リレーを行い6ヶ月間の流通を実現。作年度は約50万袋を流通。本年は200万袋まで拡大予定です。チームを支えるのはIT技術。リコピンが最も含まれる旬を全国のセンサーから予測。安定した品質で生産を実現しています。
地域の旬を繋いだ新しいバリューチェーンの構築
■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
「こいくれない」が持つ栄養的高価値という強みと、一箇所での生産時期が短いという特性の弱みを、産地のリレーという仕組みのアイデアとIoTによる生産地予測という技術の裏付けによって解決したビジネスモデルには、ダイナミックなデザイン力を感じて高く評価した。
一見ネガティブな要素を核として、アイデアと技術という戦術を使うことによって高い付加価値を具現化する高度なデザインと言える。規模が小さい企業やベンチャー企業こそ、デザインの力を上手に使って飛躍できるという好例だ。
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