株式会社ノウカスでは、日本ではまだ珍しいセリ科の根菜「パースニップ」について、社内での3年間の様々な発芽テストの中で、短期間、省力化でのパースニップの発芽法を見出すことができたため、本年度末に本格栽培を開始する、という。
日本ではまだ珍しいセリ科の根菜「パースニップ」
発芽させるまで約1カ月を要し、その間乾燥をさせることが出来ない、収穫までに7ヶ月以上の栽培期間、アゲハ蝶等の害虫対策等の管理が大変なことから、国内で栽培する農家さんは多くありません。
弊社の場合は、発芽までの管理が大変なことから、今までは本格栽培を行うことができませんでした。
しかし、2015年度から様々な発芽テストを繰り返してきた中で、今年、短期間、省力化でのパースニップの発芽法を見出すことが出来ました。試験栽培では、イタリア産種子で発芽までに1ヶ月程度が必要と記載されているものを使用しています。
社内での試験栽培の結果、200粒中3日で約10%の21粒の発芽、5日で39%の78粒、1週間で52%の104粒の発芽を確認することが出来ました。引き続き発芽する種子は増え、最終的には平均的な発芽率60%は超えるものと思います。
この後、圃場での生育状況を確認した上で、本年度末に本格栽培を開始いたします。
【パースニップとは】
ニンジンと同じセリ科の根菜で、見た目は白いニンジンのようですが、香りや硬さは牛蒡に近く、サラダ等、生食には向いておりません。
しかし、加熱するとホクホクとした食感と甘みが増すため、煮込み料理やグリル料理に向いております。特にステーキなどの肉料理との相性は大変良く、油でいためることでビタミンEの吸収を良くすることからもお勧めの食べ方です。
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