ベトナムにて、不動産業などを展開するFLCグループでは、子会社のFAM社を通じて農業分野へ15億ドル(約1,700億円)の投資を行っていく。日本を含め海外からの技術導入、国内農家の人材育成、資金や流通支援といった総合的な支援を通じて、ベトナム農業の再編を目指す。
農作物や農業資材の輸出入などの貿易・商社機能を持つFAMでは、2018年~19年にかけて、ベトナム国内の約15,000ヘクタールの農地を対象に近代化を図っていく。
例えば、マンゴー、ドラゴンフルーツ、グレープフルーツ、オレンジ、ミカン、スイカ等といった多種類の果物、野菜を国内に出荷するとともに、アメリカ、日本、中国等といった国際市場にも輸出することを目指している。
既に、FLCグループでは、ベトナム農民連合(Vietnam Farmers’ Union)と協力の覚書を交わしており、両社によって、農業開発の共同プログラム、地方創生、組織再編などを進めていく計画となっている。
ハイテク農業技術の導入、安全性に関する高い意識改革も必要となり、こうした現場再編のための高度な人材育成も必要となる。
同社では新たな農業組合を構築し、国内・海外の安全基準を満たした農作物を生産することで、FLCグループの流通網ネットワークを活用し、世界市場への販売も積極的に進めていく。
昨年、FLCグループでは、日本にて農産物の生産・販売を手掛けるファームドゥ(Farmdo)と業務提携を行い、太陽光発電を導入した約4,000haの農業生産・関連施設を共同開発することを発表している。
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