静岡県では、植物工場をはじめとする最先端な農業技術を活用し、農業を軸とした関連産業のビジネス展開を促進するアグリ・オープンイノベーションプロジェクト(AOIプロジェクト)に取り組んでいる。
「AOIプロジェクト」では、静岡県沼津市にある東海大学旧施設を「静岡県農業技術産学官連携研究開発センター(通称:アグリ・オープンイノベーション拠点「AOI-PARC」)」として改修し、最先端の実験装置や分析機器を設置するとともに、学術・研究機関や民間事業者が活用する研究開発室のほか、交流室や会議室等を整備を行う。
本イノベーション拠点について、既に採択を受けた研究開発テーマを実行していくラボタイプの入居募集は終わり、今回は本年夏オープンのアグリ・オープンイノベーション拠点内に整備するオフィスタイプの入居候補者を公募する。
趣旨・公募施設
・知的財産関連ビジネスや技術・経営・販売コンサルティング等の支援型ビジネスを実施する法人を対象とします。
・今回の公募を通じて、支援型ビジネスの担い手を集積し、AOIプロジェクトで事業化に取り組む民間事業者に対するサポート体制の充実を目指します。
● AOI-PARC入居候補者の公募サイト
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-310/nyukyo.html
AOIプロジェクト
先端的な科学技術の活用による革新的な栽培技術開発を進め、農業の飛躍的な生産性向上を図るとともに、産学官金の参画を得て、農業を軸とした関連産業のビジネス展開を促進するプロジェクト。
本年夏に開所するAOI-PARCを拠点として、県農林技術研究所のほか、慶應義塾、理化学研究所が参加し、研究開発に取り組む。民間からも県内外12社が研究開発に参加する。
また、事業化に取り組む民間事業者を支援するため、一般財団法人アグリオープンイノベーション機構も設立。コーディネーター等の専門人材を配置するとともに、農・食・健、農・商・工に関係する産業分野や産学官金の連携の場である「AOIフォーラム」を立上げ、ビジネスマッチングや事業化の支援を行う。
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