SBIホールディングスなど、カンボジアでFinTechを活用したタクシー・農機具などのリース事業へ

 SBIホールディングスは、リネットジャパングループ株式会社(RJG社)と、カンボジアでFinTechを活用した自動車、バイク、オート三輪車、農業機器等のリース事業を展開する合弁会社を共同設立するための覚書を締結した。

本合弁リース会社は第1弾として商用タクシーを中心としたリース事業を計画しており、今後、会社設立の上、2017年夏を目標にカンボジア中央銀行よりリースライセンスを取得し、事業を開始する予定です。

カンボジアは国内総生産(GDP)の成長率が7%台で推移するなど、近年急速に経済成長を遂げており、経済発展に合わせ、リース市場をはじめ同国のファインナンス市場は今後大きく成長することが期待されています。

しかしながら、これまで与信情報を提供する専門機関が不十分等の理由により、リースサービスを提供するための環境が整備されておりませんでした。

SBIホールディングスなど、カンボジアでFinTechを活用したタクシー・農機具などのリース事業へ
 本合弁リース会社では、IoT機器を活用してGPSによる追跡や支払延滞に対して遠隔からのエンジン始動の停止などにより支払いを促すことが可能となる仕組みを活用することでリース審査を簡略化し、事業者向けに自動車、バイク、農業機器、建設機械等のリース事業を展開してまいります。


RJG社は2000年の創業来、日本国内において中古書籍・CD・DVDなどを販売する通販サイトの運営を展開してきましたが、「収益性と社会性の両立」を理念に掲げ、新規事業にチャレンジしており、国内においては、2013年より都市鉱山資源(小型家電)のリサイクル事業等を手掛けています。

また、カンボジアにおいても2013年よりCSR活動の一環としてこれまでも、国際協力機構(JICA)と共同で自動車整備研修事業や農業支援などを手掛けてきました。
今後、これらの事業で培った現地でのネットワーク等を活用し、カンボジアにおいて本格的なファイナンス事業参入を目指しています。


SBIホールディングス・グループはカンボジアにおいて2010年より、日系唯一の総合証券会社であるSBIロイヤル証券を営業しており、2016年5月にカンボジア証券取引所に上場したプノンペン経済特区社の主幹事に加え、間もなく上場予定(同国5社目)のシアヌークビル港湾公社の主幹事を務める他、同国の金融セクターにおけるM&Aアドバイザー業務においても豊富な実績を有しています。

これまで培ってきたカンボジアでの金融事業運営にかかるノウハウに加え、主に日本国内で蓄積してきたオンライン金融事業を中心とする知見を、RJG社の経営資源と融合させ、カンボジアにおける先鋭的な金融サービスの展開を目指すとともに、同国の経済・金融の発展に貢献してまいります。