世界グローバルに展開するボロレ・ロジスティクスの韓国法人では、ソウル市内の6階建てオフィスの屋上スペースに都市型菜園を設置した。
屋上ファーム面積は264平方メートル。栽培は日本のハウス土耕に近く、温室ハウスにて保温性を高め、区画分けされた形で土耕栽培を行う。
施設の管理運営は、地元のNPO法人が担当する。参加者の多くが若いボランティア・スタッフだ。地元NPOを通じて、都会住民におけるコミュニティーの場としても機能させる。
韓国でも近年、環境保全や地産地消など「食・農業」に興味を持つ若者(都市部住民)が増えており、支援するNPOでもオシャレな服装やライフスタイルを動画やソーシャルメディアを通じてアピールしている。
屋上ファームでは、野菜や果物を有機栽培にて育て、肥料も使用済みの米ぬか等を利用する。養蜂ボックスを近いうちに設置する、という。
本プロジェクトは都市型農業について地域住民に認知・参加をうながし、技術ノウハウを獲得する実証プロジェクトである。
今後は既に米国では事業化されている、大型小売スーパーの屋上にて太陽光利用型植物工場による地産地消も視野に入れている。
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