関西文化学術研究都市「けいはんなオープンイノベーションセンター」では、完全人工光型植物工場にて、抗酸化作用があるタンパク質「ヒトチオレドキシン1」を合成するレタスの研究を奈良先端科学技術大学院が中心となって実施する。
計画では今年の11月に着工予定、来年12月までにGM(遺伝子組換え)技術を活用した医薬向け植物工場施設が稼働する。
同施設は「私のしごと館」として運営されていたものを、京都府が国から譲り受けてオープンイノベーションセンターとして新たに活用したもの。
LED光源を採用した植物工場施設は約300㎡、遺伝子組換え作物の研究施設として厳重な気密性を保持し、花粉などの物質拡散防止技術が導入される。
ヒトチオレドキシン1は、消化器・呼吸器の炎症やアレルギーの抑制などの役割があるとされている。遺伝子組換え技術を活用してレタス内に合成したヒトチオレドキシン1を抽出し、京都大学の研究者が有効性・安全性などの検証を行う。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現