豊田通商株式会社のグループ会社である農業生産法人「株式会社ベジ・ドリーム栗原」で栽培した太陽光利用型植物工場によるパプリカが、クリスマスの需要に向けて出荷を開始した。
ベジ・ドリームの農場がある宮城県は、パプリカの生産量日本一を誇ります。従来より輸入パプリカが国内流通の大半を占めるなか、ベジ・ドリームは国産パプリカの栽培および安定供給に取り組んでいます。
同県大衡村にあるベジ・ドリーム第3農場では、クリスマス需要に対応するため、冬期から出荷が始まる作型で栽培しています。量販店や加工向けからの引き合いも好調であることから、冬場の出荷増に注力しています。
今シーズンは、農場の屋根半分を、より透光率の高いフィルムに張り替えたことで日照度が上がり、昨シーズンよりも比較的気温の温かい時期から収穫を開始しました。その結果、昨シーズンより約20トン増となる年内約45トンの出荷数量を見込んでいます。
パプリカは、栄養価にも富んでおり、健康野菜としても注目されています。中でも、免疫力を高める働きに優れているビタミンCは、日本人の推奨摂取量である100mg(※2)/日を超える170mg(※3)を赤パプリカ1個に含有するなど、冬場のビタミン補給にも有用です。
※1:本件は、第3農場にて栽培したパプリカの出荷となります。第3農場は、隣接する自動車工場からの廃熱を利用し、環境負荷を低減させた、農商工連携型農場。
※2:厚労省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」出典
※3:文科省「五訂日本食品標準成分表」2015年版(七訂)出典
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現