ウミトロン社は、ペルー大手信用組合Abaco(Cooperativa de Ahorro y Crédito)と、その子会社であるPiscis (Piscifactorias de los Andes)とともに、米州開発銀行(IDB)グループのIDB Labから総額2.3億円(200万USドル)のプロジェクト資金を獲得し、ペルーのチチカカ湖におけるサーモントラウト養殖の効率化に取り組む。
本プロジェクトは、ウミトロンのテクノロジーが地域経済の活性化と養殖環境の持続可能性の改善に繋がるとの期待から、IDB Labによる支援が決定したものです。
ペルーおよび南米における水産養殖の成長性
世界遺産にも登録され、琵琶湖の12倍のスケールを誇るチチカカ湖は年間を通した安定的な気候と水資源の豊富さから、ペルーにおけるサーモントラウト生産地として発展してきました。
また世界的なサケ・マス需要から、世界のサーモントラウト養殖生産は過去30年間で10倍以上増加し、現在最も重要な水産養殖魚種の一つとされています。
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このように急成長中の国際市場と安定的なペルー国内市場によって、チチカカ湖でのサーモントラウトの生産量は2016年に10万トン、2030年には22万トンを上回るペースで増加すると予測されています。
また、FAO(国際連合食糧農業機関)の報告によると、中南米カリブ全体での水産養殖規模は、2016年現在の270万トンから2030年には400万トンに増加すると推定されています。
ウミトロン、ペルーで総額2.3億円のサーモントラウト向けIoTプロジェクトを開始
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