昭和電工の植物工場システムがクアラルンプール「ISETAN The Japan Store」で採用

 昭和電工株式会社の植物工場システムが、イセタン クール ジャパンSDN.BHD.の運営するクアラルンプール「ISETAN The Japan Store」に採用された。

 ISETAN The Japan Storeは株式会社三越伊勢丹ホールディングスと株式会社海外需要開拓支援機構が共同出資して設立したイセタン クール ジャパンSDN.BHD.が運営する。

 「日本の優れたモノ・サービス」を発信・提供する新たな店舗モデルとして、2016年10月28日にオープンする。食品、レストラン、ファッション衣料、雑貨、リビング用品などにおいて、単に日本のモノを陳列するにとどまらず、「日本の魅力(クールジャパン)」を全館で表現し、現地での新たな需要の創出と日本国内への波及効果を目指している。

 同社のLED植物工場システムおよび同社独自の栽培技術S法(SHIGYO®法)は、最先端の「日本の優れたモノ・サービス」の一例として、ISETAN The Japan Storeの食品フロアに設置、展示される。店舗に設置された植物工場システムで栽培したレタスなどの野菜は店頭販売する予定で、現地の消費者の新たな需要の創出につなげていく。

同社のLED植物工場システムは、品種や生育時期に合わせた波長と強度の光を照射する独自の高速栽培により、最高効率の植物栽培を実現する最先端技術だ。この技術により、清潔な環境で栽培された安心・安全で鮮度が長持ちする野菜を、天候や環境に左右されずに安定的かつ効率的に供給することができる。

 世界における食料の安定的な供給を実現する植物工場の普及に貢献すべく、同社は今後も植物工場システムの設計から栽培指導に至るまで、総合的な提案と支援を行っていく予定だ。

【採用された植物工場システムの概要】
1.高速栽培技術S法(SHIGYO®法)
品種や生育時期に合わせた波長と強度の光を照射する高速栽培技術。
2.植物育成用LED照明
植物の光合成に最適な深紅色(波長660nm)を世界最高効率で発光できる、同社独自のLEDと、青色LEDを搭載した照明。蛍光灯に比べ発熱量が少なく、空調等の電気代を抑えられるとともに、S法の光照射プログラムに合わせてそれぞれの光の強度を容易に変更できる。
3.アルミニウム製栽培ユニット
栽培棚の材料には耐食性に優れたアルマイト処理のアルミニウムを使用。均一に光を照射できるよう、LED照明の配置に工夫し、反射板を内蔵した植物工場専用の栽培棚。
着脱式で手入れがしやすい照明カセットと水耕栽培用の水槽(プール)を装備。