沖縄県名護市、6次産業化を推進する販売店舗がオープン。6次産業と観光の融合へ

 沖縄県名護市の「なごアグリパーク」内では、新たに農産物の加工品などを販売する「アグリショップ しまちゅらら」が4月18日にオープンする。新たな店舗(約192㎡)では、健康・美容・長寿をテーマに40~50代の女性をメインターゲットに設定し、沖縄県内の農産加工品や健康食品、化粧品などの販売を行う。

店舗内のメインコーナーには、農産加工品生産者の専用のブースも設置。生産者の方々の想いが伝わる売り場を目指していくとともに、海外からの観光客を対象とした消費税免税制度も導入する。平成28年4月にはレストランと観光農園施設が新たに完成し、複合施設として年間30万人の来場を目指していく。

沖縄県名護市、6次産業化を推進する販売店舗がオープン。6次産業と観光の融合へ

【なごアグリパークとは】
 なごアグリパークは、6次産業化による農業の活性化を目的に、名護市が整備を進めている施設です。平成26年6月に一部の施設がオープンし、名護市から指定を受けた沖縄美ら島財団が施設の管理運営を行っています。

現在オープンしているのは、6次産業化を目指す農家などが加工品を開発し、試作品を作ることができる加工研究室と、6次産業化に取り組んでいる事業者が入居するインキュベート室です。インキュベート室には、農業生産法人株式会社クックソニアと、株式会社マキ屋フーズが入居しています。

 今後は、平成27年4月オープンの「アグリショップ しまちゅらら」に続き、平成28年4月には、レストランと観光農園が新たに完成し、「健康・美容・長寿」をテーマとした複合施設としてオープンする予定です。完成後は年間30万人の来場を目指します。

【6次産業と観光の融合】
「なごアグリパーク」の指定管理者である沖縄美ら島財団は、沖縄の自然や歴史・文化に関する調査研究・普及啓発・公園管理などを事業の柱としている団体です。長年にわたり沖縄の植物に関する調査研究を行っているほか、観光事業に関するノウハウも持っています。

「なごアグリパークは」、地元の方々はもちろん、県外や海外からの観光客にも来ていただける施設を目指しています。沖縄美ら島財団がこれまで培った観光事業のノウハウを活かし、観光客のニーズ(ここでしか食べられないもの、地元の食材を使った商品、お土産など)と地元のニーズ(地元の農産物、それらを使った新しい商品など)をマッチングさせ、6次産業と観光との融合による地域の活性化を目指していきます。