タピック沖縄は、南城市内で運営するユインチホテル南城敷地内で採取される水溶性天然ガスを発電などに利用するコージェネレーション設備の建設に着工した。天然ガスを利用したコージェネレーション設備は県内初。
ユインチホテルの敷地内で2009年に掘削した鉱山から「水溶性天然ガス」をくみ上げ、温泉と天然ガスに分離して利用する。建設費は約8400万円で、12月に完成し、2015年1月からの稼働を予定している。
ユインチホテルはこれまで、天然ガスと一緒に湧出する温泉を温浴施設に利用し、温泉の排熱を利用した給湯などに使っていたが、天然ガスの利用には至っていなかった。
コージェネレーション設備の導入で、ホテルの電力の10%を天然ガスで賄うほか、ボイラーの燃料代を削減する。ユインチホテルは電気代と燃料代あわせて月120万円のコスト削減を見込む。
ガスの排熱を利用した給湯としても利用する。将来的には排気時に発生する二酸化炭素を植物工場などにも活用する計画も検討し、エネルギーの地産地消を進めていく方針という。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現