新日本製薬は2014年3月、ミャンマーで甘草やウコンといった漢方薬原料(生薬)の生産を始める。同社の計画では、2年間の試験栽培を行った後、ミャンマー国内で大規模な栽培を展開する計画。
漢方薬の原料(生薬)について、現状は8割以上を中国からの輸入に依存している一方で、中国の国内需要が拡大している中で、環境保護を目的に輸出制限をしており、生薬の仕入れコストは上昇傾向にある。
今回は、国際協力機構(JICA)の協力準備調査にも採択され、ミャンマー国内のカイン州、マンダレー管区、シャン州に拠点を設け、現地の農家と契約して生産する。これら3つの地区は全て気候が異なることから、ウコンや甘草など、それぞれ違う生薬の栽培を検討している、という。
近年では、依存度が高い中国のほか、アフガニスタン等でも甘草などの薬用植物が生産されている。ただし、治安の問題からリスクも高く、今回の実証栽培が成功することで、ミャンマー産の生薬の需要が飛躍的に伸びる可能性はある、という。
[関連記事] 新日本製薬、各自治体と薬用植物「甘草」の国内栽培へ。国内需要10%・200トンの生産を目標
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